大値を示す。完全滑走する高速船以外は同様の傾向にある。船体中央部でのサギングモーメントの最大値は実験では0.06程度で、計算値は0.07となっている。金子等は比較的大型の外洋航行の高速船3隻について計算と実験により船速、船舶諸元の影響に付いて検討し、縦曲げモーメントに対する影響は船速の影響が大きいことを示した。その結果、船体中央部の縦曲げモーメントはλ/L=1.5近傍で最大となり、船速Fn・1.0までの範囲で縦曲げモーメント係数と船速との関係を代表しておけば、実用的な範囲で船型や排水量等の影響はカバーできるとしている。ここでは、縦曲げモーメント係数を0.07とした。
?A波高hw
大隅3)の高速速船の加速度(有義値)の応答関数から船底衝撃荷重と同様の考え方で、波高を決定した。
すなわち、加速度の応答関数から、船速に対する加速度最大となるλ/Lが求められる。
設計対象とする船舶の加速度を設定すれば、最大加速度を生じる波高、λ/Lが求められる。
すなわち、下記のような関係から波高が求められる。
Cα=AFL/hw…(2)
さらに、
Cα=13.7+18.5Fm+9.91Fm2…(3)
これらの関係を(1)式に代入して、基準算式を得る。
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